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小補心湯治方の経方医学的解釈

漢方医学

小補心湯の条文を再掲する。

治胸痹不得卧、心痛彻背、背痛彻心者方

栝楼一枚、捣薤白八両、半夏半升、洗去滑

右三味、以白浆一斗煮取四升、温服二升、日再服。

 意訳すると胸が痛く横になれない。背中から胸部から貫かれたような痛みの者は栝楼、薤白、半夏の配薬をせよということだ。

 これは括蔞薤白半夏湯の処方解説を元に紹介する。

 胸に発生した痰飲が、胸からの気津の心包への供給が十分ではなく、心包絡が不通となり胸背痛を出現する。また膈心下に飲が存在するので、胸気が肺気へ繋がらず不得臥となる。

 栝楼で去痰して薤白で豁痰、心包絡を通し半夏で飲を捌く。

 次回は小補心湯証の病機の経方図を紹介する。

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