漢方医学 【漢方】動悸敗北 本日ついに受診されなかった。動悸の方。元々、倦怠感と動悸で受診した方であった。勿論西洋医学的な検査はチェック済である。当初昇陥湯を処方した。倦怠感は消失した。そもそも昇陥湯は動悸症状を伴う倦怠感にも適応があるので余裕かと思った。しかし動悸症... 2025.04.16 東洋医学漢方医学
漢方医学 副鼻腔炎で懐かしさがこみあげた ぼかして書く。30歳代の方。副鼻腔炎とそれに伴うのか、花粉症なのかは分からない汚い鼻汁。両頬骨に強い痛みがある。耳鼻科では手術適応はないと言うことで抗菌剤(鎮痛剤の処方をしていたかは不祥)を処方されるも無効。脈は、よほど痛いのであろう、強い... 2025.04.13 東洋医学漢方医学
漢方医学 山椒が欲しい 山椒が欲しい。いやウナギを食べようとして、山椒がないのに気付いた訳ではない。当帰湯を重点的に見ているうち、処方したくなってきたのだ。当帰湯の構成生薬(私が採用する)は当帰、半夏、桂皮、厚朴、芍薬、人参、黄耆、山椒、甘草、乾姜である。そう。山... 2025.04.09 東洋医学漢方医学
漢方医学 内科外来で倒れ込むご婦人 70歳代女性。胸が痛い。倦怠感。頭痛。咳がうまくできず、咳するとき胸を手で持ってしないと痛いと言うのが主訴。その娘は時間外休暇をとって連れてきている。ああ、だめ、と言いながらベッドに倒れ込む。演技?というよこしまなワードが頭をかすめた。しか... 2025.04.08 東洋医学漢方医学
漢方医学 思考実験で書かれた条文とは 私は普段から傷寒論や金匱要略は多読する。勿論ただ読むわけではない。色々な読み方をする。もはや習慣化しているので何でこんなことしているんだろうと思いを巡らすとすぐに思い当たる。それが漢方の勉強方法だと師匠から習ったからだ。思えば今まで色々な読... 2025.04.02 東洋医学漢方医学
漢方医学 日中の頻尿の解釈にピットフォール 頻尿は外来において日常的な症状と言える。特に男性は年齢を重ねると前立腺も肥大してきて、排尿回数も増加する。現代医学では感染性尿路感染に関しては抗菌剤を用いることが多い。当たり前すぎる話だ。そしてもし感染性がない場合過活動膀胱の括りで西洋医学... 2025.03.29 東洋医学漢方医学
漢方医学 眩暈を自分で治療しちゃう人 ふと、思わぬところからなるほどと、知識を得るというか知見を得ることがある。いや、私の治験ではない。今日、産業医として会社に訪問。そこで伺った話。本人が特定されてしまうかも、なので少しぼかして書く。定年前の方。ある指定難病の持病をお持ちである... 2025.03.27 東洋医学漢方医学
漢方医学 香蘇散はマカ不思議な効き方 香蘇散エキス剤に関する知識は殆どアップデートしていなかった。20年以上前に初めて香蘇散を使った時以来、全くだ。これではWindows95からアップデートしていないようなものだ。OSとしては成り立たない。私の場合、香蘇散はお年寄りで軽い風邪の... 2025.03.26 東洋医学漢方医学
漢方医学 滋陰降下湯エキス剤の有効事例に思う 先日、ホットフラシュに滋陰降下湯エキス剤が有効であったとの、症例報告があった。考察で、陰虚火旺に有効である、と解説していた。現代人はとかく陰虚が多い。私の師匠や参考にしている張錫純の参西録なんかでの主張である。滋陰降火湯は万病回春の由来で、... 2025.03.22 東洋医学漢方医学
漢方医学 血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)の実践 血府逐瘀湯という方剤がある。王清任の医林改錯の創薬である。とても使いやすい方剤である。経方医学として解釈しやすい。解釈し易く使いやすい故いつの間にか自分の処方に溶け込んでしまい、意識せずにいた。血府逐瘀湯と意識しながら処方した記憶は東北に戻... 2025.03.20 東洋医学漢方医学