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東洋医学

漢方医学

夏の不調「冷房浮腫・頭痛」の経方医学の解釈と治法

夏季になると、「特に原因はないのに、むくみと頭痛が続く」と訴える患者さんが増えませんか?その背景には、冷房の効いた室内環境と、冷たい水分の過剰摂取という、現代ならではの生活習慣が隠れていることが少なくありません。今回は、この「冷房による浮腫...
漢方医学

AIとの対話で見えた、鑑別の新たな地平

医師が治療の速度と精度を上げる要は、鑑別診断の幅広さにある。これは東洋医学でも全く同じであり、患者の訴えから傷寒金匱のどの条文に該当するか、あるいは近しい方剤は何かを導き出す。経方・後世方を問わず、より多くの引き出しを持つことの重要性は言う...
漢方医学

漢方診察の真髄:客観性を超える「主観」の力

漢方の世界に足を踏み入れたばかりの皆さん、こんにちは。漢方医として日々患者と向き合う中で、私が最も伝えたいことの一つが、漢方独特の**「診察法」**についてである。特に独学で漢方を学ぼうとすると、この診察法でつまずく者が本当に多い。何を隠そ...
東洋医学

サウナで夏の湿熱をデトックス!

「夏といえばサウナ!」…そう聞いて、意外に感じる者もいるかもしれない。じめじめとした暑さに、さらに熱いサウナなど!と思うかもしれないが、実は夏こそサウナがおすすめなのだ(こじつけすみません)。夏は湿度が高く、体内に「湿邪」がこもりやすい季節...
刺絡療法

止まらない咳と胸の痛み、もしかして…?

「風邪は治ったはずなのに、咳だけがいつまでも続いて、そのうち胸まで痛くなってきた…」こんなお悩みを抱えて、当院の内科外来にいらっしゃる方が最近増えています。もしかしたら、あなたも同じような経験をされているかもしれませんね。なぜか治らない咳と...
漢方医学

倦怠感を「虚証」と即断するなかれ

「なんだか疲れた」「体がだるい」――。現代社会で多くの人が経験する「倦怠感」は、非常に一般的な不調のサインである。東洋医学の知識に少し触れたことがある方なら、「これはエネルギー不足、つまり虚証かな?」と考えるかもしれない。しかし、東洋医学の...
漢方医学

蕁麻疹の漢方治療を初めて検索

蕁麻疹は漢方医学の理解度を測るのにとても有効な疾患である。何故なら症状の有無に曖昧さがないからだ。治せたかどうかがハッキリ分かるので治療効果が明瞭だ。 などと調子こいて、これまであらゆる病機の蕁麻疹を治療してきた。しかしふと振り返ると蕁麻疹...
漢方医学

NotebookLMと経方医学について質問

既に漢方医学ノートは46個のファイルを食わせている。無料は50個が上限だからもうすぐになる。確かめようのない、疑問を試しにぶつけてみた。小青竜湯の解説で「上気」という言葉を使い以下の様に説明している。胃気は直達路を通じて頭顔部に向かい、「上...
刺絡療法

一般外来での動悸症状は交感神経亢進だろうな

焦燥感というと一括りにされると分かりにくい。不安で焦燥感があるのとイライラしたりあるいは慌てていたりして焦燥感がある場合では原因が異なっている。漢方ではそれぞれ異なった処方になる。しかし、刺絡ではどうか。刺絡では結局交感神経亢進という扱いに...
漢方医学

杖道本のヨミカタ考

全日本剣道連盟から杖道の本が出ている。ネットで検索したら無料でダウンロードできる。紙媒体は有料だ。実はこれ、杖道を学ぶ者にとって実質的にバイブルと言って良い本である。技に迷いが生まれたとき、解釈に疑問が生まれたときに戻る。その本を読んでYo...