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漢方医学

動悸、不整脈に対する『経方化裁』 加減と適応

今回は、『経方化裁』に記載されている動悸や不整脈に対する代表的な漢方処方と、その実践的な加減法(症状に合わせた生薬の増減)について解説する。1. 炙甘草湯【適応根拠】脈が結代(不整脈)し、動悸がする、舌の苔が少なくツルツルしているなど、気血...
漢方医学

腹痛・腹部膨満感に対する『経方化裁』 加減と適応

腹痛と一言で言って、肝胆に処方をしてはならない。原因を探索すべきである。診断が明らかにならない段階では、予想しうる治療内容に邪魔にならない程度の処方に留めるべきである。勿論、精査の上原因不明ならば、この限りではない。『経方化裁』のドキュメン...
漢方医学

胃痛に対する『経方化裁』 加減と適応

内科外来でよく遭遇するような軽い胃痛であれば、制酸剤の処方や、副作用のリスクを排除した上での鎮痙剤の頓服が一般的であろう。もちろん、必要に応じて内視鏡検査を予定しておくことも肝要である。また、費用は多少かさむものの、刺絡治療も有効な選択肢と...
漢方医学

めまい、メニエール病に対する『経方化裁』 加減と適応

『傷寒論』や『金匱要略』に記された「経方」は、現代のメニエール病(内耳性眩暈)に対しても非常に高い臨床効果を発揮する。『経方化裁』から、めまいの治療の方剤を抽出し、病態に応じた加減法について解説する。1. 沢瀉湯(たくしゃとう):水飲による...
漢方医学

頭痛に対する『経方化裁』 加減と適応

『経方化裁』から、「頭痛・偏頭痛」に関連する実践的な加減方を抽出・整理した。各方剤の適応根拠と、生薬の加減およびその理由(病機・治方)を以下にまとめる。 呉茱萸湯【適応根拠】空嘔吐(干嘔)、よだれや泡を吐く、頭痛(特に頭頂部の冷えや痛みが強...
漢方医学

坐骨神経痛に対する『経方化裁』 加減と適応

今回は経方化裁の中で坐骨神経痛の適応が可能な経方方剤を抽出したので以下に記す。 桂枝湯【適応根拠】発熱、汗が出て風を嫌う(汗出悪風)、首や頭の痛みなど、体表の気血の巡り(営衛)が不調な状態に用いる。【実践的な加減方と理由】 一般的な坐骨神経...
漢方医学

咽頭炎、扁桃体炎、嗄声に対する『経方化裁』 加減と適応

『経方化裁』の記述に基づき、咽頭炎、扁桃体炎、嗄声に関連する実践的な加減方を方剤の枠を超えて整理した。各方剤の適応根拠と、生薬の加減およびその病機を以下に記す。1. 桔梗湯【適応根拠】咽頭の乾燥、腫れ、痛み(咽干腫痛)や、少陰病の咽痛などに...
漢方医学

呼吸器症状に対する『経方化裁』 加減と適応

経方化裁における呼吸器症状に対する処方適応、加減、根拠を方剤の枠を超えてまとめた。Ⅰ. 咳・気管支喘息・気管支炎に対する経方治療1. 桂枝加厚朴杏子湯(けいしかこうぼくきょうしとう)【適応根拠】発熱、汗が出る、悪風、息苦しい(気急喘息)、胸...
雑記

経方化裁を読む

新たな連載として、医学書『経方化裁』(傷寒論現代研究叢刊)の内容を順次まとめて紹介していくこととする。 本書は、李文瑞が主編を務め、2005年7月に学苑出版社より刊行された(第1版第1次印刷、著者の序文は2003年6月)。伝統的な漢方処方、...
漢方医学

温病縦横のよこたて:湿・熱邪軽重による分類

『温病縦横』に基づき、湿熱病における「熱重於湿(熱が湿より重い)」「湿熱並重(湿と熱が同程度)」「湿重於熱(湿が熱より重い)」の3つの病態について、臓腑別・病機別に整理し、それぞれの適応方剤と配薬(構成生薬)を解説する。1. 熱重於湿(熱が...