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東洋医学

漢方医学

傷寒論金匱要略の「上気」関連条文から

「上気」という用語は傷寒論には存在せず、金匱要略に13箇所ある。上気には呼吸器症状と消化器症状がある。咳や喘息症状と吐気、嘔吐である。呼吸器症状(呼)、消化器症状(消)で見ていく。臓腑経絡先後病脈証第一(5)師曰:息揺肩者,心中堅;息引胸中...
漢方医学

杖道稽古と傷寒論勉強法との類似点

以前紹介して通り、私は江部洋一郎氏の傷寒論学習法を意識、踏襲している。それはすなわち、何かテーマを決めて、それを縦断的に全てを見ていくというものだ。例えば「麻黄湯で頭痛がするもの」ならばそれを調べて抜き出す。その脈証が気になるなら「麻黄湯で...
漢方医学

江部洋一郎氏の傷寒論マスター法

以前江部洋一郎氏にどうやって傷寒論(金匱要略含)をマスターすればいいでしょうか、と伺ったことがある。氏はその時の気分やノリ、自分のテーマで自由にお話されたと思う。これを伺った時、氏は何処か地方の講演会前のことであったと記憶している。その時氏...
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心下有水を検討する

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下有水である。心下有水は、肺痿肺廱咳嗽上気病第14条肺脹,咳而上気,煩燥而喘,脈浮者,心下有水,小青竜加石膏湯主之。( 経方医学3p...
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心下毒痛を検討する

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下毒痛である。金匱要略の婦人妊娠病第10条にある。心下毒痛は白朮散方の加減の1つで川芎を倍加する際の症状である。毒痛とはとてつもなく...
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大黄黄連瀉心湯が誤下でないとすると

大黄黄連瀉心湯(配薬は大黄、黄連、黄芩)は誤発汗、誤下して形成された心下痞を治すのに使われる。これまでそんなものかと通り過ぎていた。しかし、はたと気付いた。大黄黄連瀉心湯にはそもそも大黄が入っているではないか。これが瀉下であり、誤下ではない...
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心下悶を見直す

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下痞である。婦人産後病第8条にある。産後の陽旦湯証にあたる。産後の気血の不足、或いは胃腎不足に比較的弱い邪が長くいついた病態である。...
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心下を通じて江部洋一郎の言葉を思い出す

心下を整理するうちに少し気付いたことがある。江部洋一郎の言葉で胸隔心下のイメージについてである。それはまるで風船の様な感じだという。これは素直に受け取れなかった。というのも気の概念はあくまでも温かく流れる水である。ガスではない。体にガスなど...
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心下即痞、心下則痞を詳らかにする

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下即痞、心下則痞である。それぞれ結局腹診としては心下痞と変わらない。即や則はたんに時間的な経過であろう。以下の二条文に記述がある。婦...
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心下痞条文を読む

小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。勝手な言い草である。今回は心下痞である。心下痞は他覚的には按じて柔らかく、抵抗はない。ただ、痞ということからつかえ感は自覚症状としてある。病...