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漢方医学

雑記

白虎湯類喘の喘証は新しい?

傷寒雑病論において、喘を治療するような白虎湯類の条文はない。輔行訣にも同様にない。 とりあえず手持ちの医案集を検索するも見つけられなかった。 だから医学哀中参西録で初めて、白虎湯類で喘を治療する証にであったことになる。 もう少し石膏つながり...
雑記

医学哀中参西録の小青竜湯とその加減を経方医学で読む2

前篇はこちら。「喘」の配薬シリーズでその中に小青竜湯加減が含まれている構造だ。その喘の症状定義は気管支喘息に限定されていない。もっとひろく、ぜーぜーいう症状を指す。 そして、一貫して麻黄を去ることを主張している。宣散薬は桂皮のみだ。確かに呼...
漢方医学

医学哀中参西録の小青竜湯とその加減を経方医学で読む

張錫純(医学哀中参西録)のいうところの小青竜湯とその加減方、あるいは類似した病機の創成された方剤について 経方医学で読み解く試みをする。 その加減は張錫純の小青竜湯の解釈の上に成り立つ。そしてその加減そして方剤が有効であるという前提がある。...
雑記

輔行訣を経方医学で解説した本はどこにもないのだから

これまで経方医学は幾度も読んだつもりだった。また師匠の指示と指導で傷寒雑病論を高速で何度も通読した。最高速度は傷寒論一日、金匱要略は2日で通読できた。その度ごとに書込メモは増えていきった。一方本はというと耐えられないようで、乱丁して、ぼろぼ...
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【輔行訣】大螣蛇湯を経方医学で読む

輔行訣方剤シリーズ最後の方剤である大螣蛇湯(だいとうだとう)を挙げる。 大螣蛇湯 治天行熱病、邪熱不除、大腑閟結、腹中大満実、腹満而喘、時神昏不識人、宜此方急下之。 枳定三両厚朴甘草大黄葶藶大棗、芒硝各二両、待熔已、温服二升、日再服。 意訳...
雑記

【輔行訣】小螣蛇湯を経方医学で読む

小螣蛇湯(しょうとうだとう)である。これは傷寒論でいうところの大承気湯加甘草去大黄である。ぱっとみ承気湯類と言いたいのだけど、大黄がない承気湯は馴染みがない。  治天行熱病、胃気素実邪気不除、腹满而喘、汗出不止者方。  枳実三両厚朴甘草芒硝...
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【輔行訣】幻の正陽旦湯

小陽旦湯の条文の一部に現れる、湯液経方剤のかけらについて。 再度条文を挙げる。 治天行發熱,自汗出而惡風,鼻鳴乾嘔者方。 桂枝三兩芍藥三兩生姜二兩,切甘草炙,二兩大棗十二枚 右味,以水七升,煮取三升,溫服一升,服已,即啜熱稀粥飯一器,以助藥...
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【輔行訣】大勾陳湯を経方医学で読む

大勾陳湯は経方医学ではほぼ甘草瀉心湯にあたる。 以下に条文を挙げる。 大勾陳湯 治天行熱病、脾気虚、邪気入里、腹中電嗚切痛、呕吐下痢不止者方。 甘草人参各三両半夏一升生姜黄連二両黄苓二両大棗十二枚、去核 右七味以水ㄧ斗煮取六升、日三。 意訳...
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【医学哀中参西録】加味桂枝代粥湯を経方医学で読む

加味桂枝湯代粥湯は粥を使わない、生薬の配薬だけで発汗を伴う桂枝湯証を治す方剤である。条文を挙げる。 加味桂枝代粥湯 治傷寒有汗 桂枝尖三銭 生抗芍三銭 甘草銭半 生姜三銭 大棗三枚掰开 生黄耆三銭 知母三銭 防風二銭 前溻茶盅、湯服䨱被令一...
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【医学哀中参西録】麻黄加知母湯を経方医学で読む

医学哀中参西録とは近代の老中医張錫純の著作。 多くの古医書を読破し、臨床力はずば抜けている。また古代伝統医学に西洋医学を取り入れたことでも知られている。 師匠も良く引用した。 私も10年以上前通読した。 今はほとんど記憶の跡形もない。 当時...