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『経方方証縦横』に学ぶ桂枝甘草湯の「弁証要点」と「仲景方論」

漢方医学

 

弁証要点

本方の臨床応用における要点として、以下のように記載されている。

  • 適応症状:桂枝と甘草の2つの生薬を組み合わせることで、心陽不足によって引き起こされる「心動悸」や「気上衝」に対して顕著な効果を発揮する。
  • 臨床での使用目標:臨床においては、発汗過多、あるいは平素から心陽が虚衰しており、手で胸を押さえると少し楽になるもの(欲得按)、ひどい場合は耳が聞こえにくくなる(耳聾)、少し動くと息切れがする(気促)、心悸して汗が出る、脈が虚数で無力であるといった症状に対して広く応用可能である。
  • 加減と他方との鑑別:もし水気を伴う場合は、茯苓や白朮を加えることができる。また、陽虚が極まり、体がぶるぶると震えて地に倒れそうになる(振振欲擗地)状態が出現した場合は、本方ではなく真武湯を用いるべきであるとされている。

仲景方論

張仲景の『傷寒論』からの引用として、以下の1つの条文のみが記載されている。

『傷寒論』第64条:「発汗過多、其の人叉手して自ら心を冒し、心下悸して按ずるを得んと欲する者は、桂枝甘草湯が之を主る(発汗が過多で、両手を交差して自分で胸を覆い、みぞおちが動悸して手で押さえてもらいたがる者は、桂枝甘草湯がこれを主治する)」。

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