『経方方証縦横』における「桂枝二越婢一湯」の「弁証要点」と「仲景方論」についての記述は以下の通りである。
1. 弁証要点
本方の臨床応用における要点として、以下のように記載されている。
- 配合の特徴:本方は辛温薬の中に石膏を配合しており、辛涼清解法(辛涼の薬で熱を清め表を解する治療法)の先駆けとなった方剤である 。桂枝湯の原方用量の4分の1、越婢湯の原方の8分の1で構成されている 。
- 適応証:風寒が表(体表)にあり、かつ肺に熱邪がこもっている(蘊熱)証に適用される 。
- 作用の比較:本方の「解肌祛風(体表の筋肉を解きほぐして風邪を取り除く)」の力は、「清宣鬱熱(内にこもった熱を清め散らす)」の働きよりもわずかに強い 。大青龍湯に類似しているが、その絶対的な用量は極めて軽いのが特徴である 。
2. 仲景方論
張仲景の『傷寒論』からの引用として、以下の条文が記載されている。
『傷寒論』第27条 「太陽病、発熱悪寒し、熱が多く寒少なく、脈が微弱なる者は、これ無陽(陽気が不足している状態)なり。発汗させてはならない。桂枝二越婢一湯が宜しい」 。


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