『経方方証縦横』における「桂枝二麻黄一湯」の「弁証要点」と「仲景方論」について抽出した。
弁証要点
本方の臨床応用における要点は、以下のように記載されている。
- 適応と配合の意図:本方は太陽中風の軽証の治療に用いられる。しかし、邪が営衛に鬱滞している状態であるため、単に桂枝湯を減量して用いるだけでは薬力が不足してしまう。そこで、少量の麻黄湯を配合することで営衛の鬱滞を宣散させる。これは、営衛を調和させると同時に、営陰が鬱滞している病機を解消させることを狙いとしている。
- 方剤の構成と特徴:桂枝湯と麻黄湯を合わせた処方であるが、桂枝湯の用量が麻黄湯よりも明らかに多くなっている。麻黄湯の作用は芍薬や大棗によって牽制されるため、桂枝の解肌祛風の働きを強化しつつも、正気を傷つけることのない構成となっている。
仲景方論
張仲景の『傷寒論』からの引用として、以下の1つの条文が記載されている。
『傷寒論』第25条:「桂枝湯を服用し、大いに汗が出て、脈が洪大な者は、与えるに桂枝湯をもってし、前法のごとくする。もし瘧に似た症状で、一日に二度発作する者は、汗が出れば必ず解する。桂枝二麻黄一湯がこれに適している」。


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