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オートファジーのダイエット応用に今さら混乱

筋トレ

 痩せた方法の1つである、16時間断食によってオートファジーを知った。青木 厚著「「空腹」こそ最強のクスリ (アスコム))は名著であると今でも評価できる。
 ただ私はこの方法だけでは痩せられない。この本も痩身のために書かれた本ではないと判断している。実践してただし頭がすっきりして体が軽くなるのは有り難かった。
 それでも痩せたから要因の1つであるので、やはりこの名著で繰り返されるオートファジー機能こそ、全面的にダイエットに有効であることを盲信していた。

 ただ、何故か内臓脂肪が減らないという現状は説明できずにいた。
 
 あるきっかけから、オートファジーでノーベル賞を受賞した研究者に近しい方たちの本を読みはじめた。あまり、学問的につっこんであれこれする時間と興味はなかったからだ。悪い癖だ。相手の成果のデザートだけを奪おうってんだから。

 オートファジーは16時間掛けなくても発動するとの記述(細胞が自分を食べる オートファジーの謎 水島 昇(p.127). PHP研究所)(LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 . 吉森 保 Kindle 版. p.289)は軽い眩暈を起こしたものだった。

 そこまでは良い。だって、そもそも16時間断食だけでは痩せないから。しかしオートファジーが活性化しやすい場所は筋肉だというのだ(LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 . 吉森 保 Kindle 版. p.292)。
 
 オートファジーとは細胞内容物を回収再利用する過程のことである。オートファジーが発現、増強すると脂肪細胞ならば良いが、筋肉を中心に「細胞内容物を回収再利用」。解釈によるのだけど、これが悪い方に判断すると、筋肉が痩せていくことになるのではないか。

 となると、筋肉増強のためにはオートファジーを抑制すべき、ということになる。確かに感覚的には断食すると筋肉が痩せる!ってのはこれが1つの要因なのかも知れない。

 それに対して、ならばプロテインを多く摂れば良いという発想もある。しかし蛋白形成量と摂取量に大きな齟齬があるのだ。仮に60Kgの人間とすると、70gの蛋白質はほとんどエネルギーとして使用!。細胞内の物質をオートファジーで分解して大凡240g蛋白質の原料として細胞を作っている(吉森 保. LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 (p209). Kindle 版)。

 この考え方が行き着いてしまうのは多目に蛋白質を摂ってもそれが蛋白質形成に繋がるわけではない。むしろカロリーオーバーの原因となってしまうのだ。

 しかし実際目の前にいる、ボディビルダー達は多くの蛋白質をとり筋トレすることで筋肉肥大してることに疑いはない。

 沢山蛋白を摂ってもエネルギー源。沢山蛋白をとったら筋肉の肥大。
 何か、大きなことを見逃している可能性がある。

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