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小さな革製品の店でのひととき

雑記

革製品が大好きだ。

手触り、重さ、匂いもうたまらない。

ちょっとした小物入れに至るまで手造り感溢れる革製品ほど財布のヒモが緩む。

鍵入れ、手帳、財布、カバン、上着、靴。

以前は目に付いたものを手当たり次第買っていた。

特にカバンはひどかった。

目に余るほど買い漁った。

結構売ったけど、まだ倉庫に眠っている。

今は買いたい衝動を抑えながら、そんな店、商品を見て回るのが好きだ。

今日はそんな雑貨店に入り至福のひとときを過ごしていた。

この店は小物革製品だけではなく、ペンやメモ帳、さらには傘やサドル、雑踏の音発生機なんか不思議な品揃えの店。

以前から結構贔屓にしていて、見るだけではなく、衝動買いに至ることもあった。

不思議なのは店員さんはいつも違う人であった。

店には私ひとり。色々と手に取って手触りを確かめたり、開けたり、重さを測ったりした。

すっと、視線を移したら、ぎっと私を睨む店員さんと目が合った。

Audibleを聴いていた。内容は江戸期のハードボイルド物のコンテンツで目が血走っていたかもしれない。目つきが悪かったかも。

だからもしかして疑われたかな。

今日のところはこれくらいにしておこうと店を出た。

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