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小補肺湯の治方

漢方医学

 再度小補肺湯の条文を挙げる。

小补肺汤

治煩熱汗出口渴,少气不足息,胸中痛,脉虚者方:

麦门冬五味子旋覆花各三两(一方作牡丹皮,可从)细辛一两

 右四味,以水八升,煮取三升,每服一升,日三服。胸中烦热者,去细辛,加海蛤一分[两];若苦闷痛者,加细辛一分[两];咳疾不出,脉结者,倍旋覆花为六两;若眩冒者,去细辛,加泽泻一两;咳而吐血者,倍麦门冬为六两;若烦渴者,去细辛,加粳米半升涎多者,乃用细辛,加半夏半升,洗。

 旋復花にて血脈を通す(経方薬論 江部洋一郎 東洋医学出版社 p67)。麦門冬と五味子で津液を増やす。肺陰虚を含め煩熱発汗口渇を治す。細辛にてその香気で脈外の気を走らせてさらに疎絡を促し胸中痛を治す。辛温の気味で腎気を鼓舞し後通の衛気を皮に張り出させる。結果胃気を腎に供給し肺気を粛降させる。結果利水道、開胸中することになり(経方薬論 江部洋一郎 東洋医学出版社 p46-48)息切れを治す。肌気に供給された胃気も収まり発汗が止まる。

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