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固元補腎湯の病機を経方医学で検討

漢方医学

固元補腎湯の続き

タイトル通り固元補腎湯を経方医学で検討する。

経方医学において腎虚により、血尿はともかく喀血や唾血が出現する方意はない。傷寒論、金匱要略ともに条文や方剤はない。もしかしたら散逸された竹簡にあったかも知れない。経方医学で見当を付ける。
そもそも、気の機能は推動、温煦、固表、固摂、気化の各作用がある。ここで問題になるのは固摂作用である。これで脈絡から血が漏れ出でるのを防ぐのだ。
本方が治療対象となる症状の前提が精が尽き気も底をついた状態という。当然。固摂作用も当然落ちる。そして出血しやすい状態となる。そこで一連の出血傾向となったと考えた。

次は治方である。

 

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