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【輔行訣】幻の正陽旦湯

小陽旦湯の条文の一部に現れる、湯液経方剤のかけらについて。

再度条文を挙げる。

治天行發熱,自汗出而惡風,鼻鳴乾嘔者方。

桂枝三兩芍藥三兩生姜二兩,切甘草炙,二兩大棗十二枚

右味,以水七升,煮取三升,溫服一升,服已,即啜熱稀粥飯一器,以助藥力,稍令汗出,不可大汗流漓,汗則病不除也、取瘥止。若不汗出可隨服之。日三服。若加飴一升,正陽旦湯

条文通り読むと桂枝湯(小陽旦湯)に膠飴を加えると正陽旦湯という。

 桂枝湯の派生処方に小建中湯がある。配薬は桂枝湯に膠飴を加える。ではこれと同じかといえば、やはり異なるというべきだ。

 何故なら桂枝湯の芍薬を増量させると胃気のベクトルが大きく変化するからだ。まさに桂枝加芍薬湯だ。それによって胃気の供給先が代わり、それと同時に治方も当然変わる。よって小建中湯は桂枝湯に単に膠飴を加えたわけではない。

 さらに小建中湯と同様の配薬比ならば輔行訣には建中補脾湯と別名にあるからだ。

 ならば、正陽旦湯証は何か。それは今の時点で分からない。

 今分かることは、想像を絶するほど自由度が高い湯液経の配薬が、輔行訣処方の裏側に潜んでいると言うことだ。

 誰か私が生きている間、湯液経を発掘してくれないかなぁ。

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