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経方医学における胸痺、心痛の覚え書き

漢方医学

 胸痺とは捉えどころがない分野だ。まずはこれらの経方医学における用語の定義を整理する。

 まずは臓腑の定義から見てみる。

 胸はどこか。それは胸は膈より上で肺ではない部分、縦隔当たり(江部洋一郎 経方医学4p44)。

 心は五蔵の心である。また心中とは心が存在する場所を意味する。但し心=心中と読むべき条文もあったりして混乱する。さらに大柴胡湯の心中痞鞕は心下を指したりする(江部洋一郎 経方医学4p44)。

 次は「痺」症状について。これは痛み、呼吸器症状(喘息、咳唾、胆気、不得臥)、胸気不利(心中痞、胸満、胸中気塞)を指す(江部洋一郎 経方医学4p44) 。

 ここがキモになるのだけど私自身あまり意識していなかった胸と心包との関係を整理しておく。

  胸気は気津を心へ供給しているのだ(江部洋一郎 経方医学学1 p44,4 p45)。ただしこの時宣散には関連していない(江部洋一郎 経方医学1 p44 )。

 そして心包の心への役割はずばり心へ血気津の供給である。またその場合血の供給は心包絡による(江部洋一郎 経方医学4 p43)。

 では痺や心痛の病機は何か。

 胸痺心痛の病機の主座は心包である。それは大きく分けて2つの原因がある。1つは心包が心へ気津、血を供給する働きの不利(心包絡の不通)する場合。そしてもう一つは痰飲、気滞により胸から心包への気津の供給が障害するパターンである(江部洋一郎 経方医学4p45)。

 治療法としては薤白桂皮烏頭附子で通絡、当帰川芎芍薬痰腎で再不通予防する(江部洋一郎 経方医学4 p46)。ただし現代社会では西洋医学に任せるべきである。

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