大瀉肺湯の治方

大泻肺汤

治胸中有痰涎，喘不得卧，大小便闷，身面肿,迫潢，欲得气利者方：

葶苈子熬大黄芍药各二两甘草炙黄芩乾姜各一两

右六味，以水五升，煮取二升，温分再服，日二服。

粛降障害だけでなく、胃気不足で生じた胃飲は心下、胸中に登り痰涎と化している。よって胃気を鼓舞し守胃。その上で小瀉肺湯に黄芩を加えて胸、心下の痰飲を制する。粛降障害も消失し結果、肺の通調水道作用（経方医学6 江部洋一郎 東洋医学出版社 p105）も軽快して浮腫も軽快する。