感冒症状というのがある。
代表的なものは発熱、咳、旦、鼻汁、喉の痛み。これらはお馴染み。
他に頭痛や関節痛、倦怠感が続く。
それぞれ、西洋東洋医学どちらも対症療法も含めて薬が用意されている。
しかしだ。くしゃみというのは対症療法がない。
鎮咳薬は咳止め、去痰剤は痰を切る薬。でも鎮くしゃみ薬というのは西洋薬ではとりあえず聞いたことがない。
東洋医学ではどうだろう。経方医学で表現出来ないだろうか。
矢数道明先生の漢方治療百話1をめくっていると、p45に「くさめをする病気」とうものがあった。治療薬は小青竜湯だ。
「これ(が起こるときは鼻ががムズムズして来て連続のくさめが始まり、涙が流れ、鼻水が溢れ、よだれが流れ出して顔中が水でもかぶったようになる。」という。
だから水(すい)が関係していると言えそうだ。
そういえば子供の頃、こよりを鼻に突っ込んでくしゃみして遊んだことがあった。くしゃみしてから鼻水が出たような気がしたな。
水が先か、くしゃみが先か分からない。
しかし、何らかの理由で鼻腔粘膜が「むずむずする」とくしゃみが出る。
経方医学では鼻腔粘膜は肌が剥き出しになっていると捉えている(すみません引用箇所不祥)。鼻粘膜の痛みまでは行かない、絡不通が起きてそれが刺激となってむずむずするのではないだろうか。鼻の奥が痒いといのはなかなかない。
小青竜湯証は水気が頭顔部に上がる。水は病理産物となる。それで一定の絡不通となり、鼻粘膜を「むずむず」させる。という流れではないか。
痛みまではいかない、絡不通が「むずむず」。師匠に聞いておきたかったものだ。
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