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大補肝湯の治方を経方医学で見渡す

漢方医学

第一弾 大補肝湯証の病機
第二弾である。
 再度、大補肝湯証を提示する。

治肝气虚,其人恐惧不安,气自少腹上冲咽,呃声不止,头目苦眩,不能坐起,汗出心悸,乾呕不能食,脉細而结者方:

 早速治方を見てみる。
桂枝乾姜五味子各三两、旋覆花代赭石烧,一方作牡丹皮,当从、竹叶各一两、大枣十二个,去核,一方作薯蓣
 
 桂枝乾姜五味子は小補肝湯と共通。症状として吐き気がある。よって旋覆花代赭石が加わる。旋復花は心下に結した飲を捌く処方(江部洋一郎 経方医学4 p234)。つまり治方から遡及的に心下に結した飲があることが分かる。また代赭石は胃気の上逆を重鎮する。竹葉の降気で制吐する(江部洋一郎 経方脈論p78)。五味子大棗乾姜で守胃しつつ胃気を高める。

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