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意外と多い新型コロナウイルス感染後の後遺症

漢方医学

 新型コロナウイルス感染後の後遺症は、ご自身で自覚しにくいものも多く、意外と悩まされている方が多い。

今回は、当院でも相談が増えている新型コロナウイルス感染後の後遺症についてお話しする。

よくある後遺症と漢方治療の可能性

新型コロナウイルス感染後の後遺症として、特に相談が多いのが咳(せき)だ。

呼吸器内科などで吸入薬を使い、症状が改善することも多いが、それでも長引く頑固な咳には、漢方治療が有効な場合がある。

また、倦怠感や気分の落ち込み、胸のつかえ感といった、ご自身では「気のせいだろうか?」と感じてしまうような、はっきりしない症状に悩まされている方も少なくない。

先日も、「やる気が起きない」「体がだるい」「胸がモヤモヤする」といった症状で、1ヶ月以上も苦しんでいる方が来院された。

西洋医学的には治療法が定まっていないような、このような症状こそ、漢方治療が適している場合が多い。

その方を診察したところ、胃飲と無形の胸熱が明らかになり、漢方薬を服用していただいたところ、1週間で症状が消失した。

「なんとなく不調」と感じたら

このように、新型コロナウイルス感染後に**「なんとなく体調がすぐれない」「以前のような元気が戻らない」**といった不調を感じている方は、ぜひ一度、漢方外来にご相談いただきたい。

西洋医学では説明が難しい、一見ささいな症状であっても、漢方ではその原因を突き止め、根本から体質を整えていく治療が可能だ。

ご自身の不調に気づきながらも「こんなことで病院に行っていいだろうか?」と迷っている方もいるかもしれない。

しかし、その不調を放置せず、ご相談いただくことが改善への第一歩となる。

つらい症状を一人で抱え込まず、お気軽にご相談いただきたい。

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