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断食導入時は糖質制限が有利な理由

ダイエット

 普通食から断食を開始して、ケトン体が血中に出現するまでどの程度の時間を要するのか。

 ジョージケイヒル博士の摂食からファスティング状態への5つフェーズでは、ケトン体が血中に出現するまでファスティングから2〜3日後という(医者が教える健康断食ジェイソン・ファン/ジミー・ムーア著 株式会社文響社 2021年電子版発行p50)。

 実はこのことは私の臨床経験からもうなずける。糖尿病患者さんに糖質制限開始後2日程度で全例血中にケトン体が出現した。例外はなかったのだった。

 改めてこの事実を確認して、ふと思った。もしかすると糖質制限食はファスティングへの通過点だったのかもしれないと思えた。

 というのは普段から糖質制限をしていると肝臓に貯蔵されてるグリコーゲン枯渇がまでが普通食と比較して早い。断食すると脂肪分解方向に移行しやすいといえるのではないか。ファスティング導入時の空腹感が非常に抑えられるというメリットがある。これはあくまでも私自身の、しかし16時間断食で繰り返している経験からであるが、少なくとも私には肯定できる。

 ということは、ファスティング開始後速やかに脂肪分解へ移行できると思われる。いやすでに糖質制限で脂肪分解がはじまっているところにさらなる一押しになると思えるからだ。

 だから、ファスティングから通常の食事に戻ったとき、糖質制限食にするのは次のファスティングのために良い選択と言えよう。

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