シューズを買いに行った。
店員に聞いたところフォアフット着地は、もう古く、最近は対応する靴はありませんと言われた。
ネットで買い物できる時代でも地元は大切だ。
モノはなるべく地元で買い物したい。
特にシューズはちょっと値が張るし種類は多いしまずは試着したいところだ。
シューズとは勿論、スロージョギング用のシューズだ。
フォアフット着地しやすいシューズって、結局どういうもののだろうか。
プロの目から見て、これ!という商品があれば勿論買う気まんまんだった。
それにしてもスポーツオーソリティってでかい店だ。
店に入るといきなりずらーっとシューズが並ぶ。
地元でマラソン大会がひらかれるためだろうか。
最上段は183cmの身長でも手が届かない。
これはもういきなり私の財布のヒモがばーっと緩んできたのを感じた。
ふと、横に気配がしてそちらを向く。
店員さんだ。
彼はいそいそと、靴を並べていく。
いかにも何か運動してそうなスポーティな様子だ。
私は靴を並べる動作がいったん収まるまで待った。
収まったところで店員さんに声をかけた。そしていくつか質問した。
声をかけられたその店員さんは、きちっとこちらを見て、誠実に説明を始めた。
立ち並ぶシューズコーナーの一番下段の靴を手に持ちながら、少し思い出しながら、説明してくれた。
ああ、先端をくっとこの蹴りやすい…これですね(靴をいじりながら)。
そういうの、昔はありましたね。
今はないですね。
底が薄ペラいのですか?
いや、当店には置いてないですね。
そうなるとこちらにあるスタンダードなタイプになるかと思います。はい。
こちらの靴は靴底が厚くないです。
大変驚いた。
フォアフット着地は、今は流行っていないのか?
私は店員さんにお礼を言いもう一度一通り見回した。
確かに靴底がうっすいタイプのシューズはない。
そうかあ。
流行っていないのかあ。
いや、流行っていないのは別に良い。
でも、何故廃れたかを知りたい。
いや、でもそもそも廃れたのか。
ではまた、ネットに戻って情報を集めよう。
買うのはまた今度だ。
財布のヒモは完全に締まりきった。
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