(引用は示しましたが、孫引きであり、私見に近いです)
グリコーゲンは手っ取り早く消費可能なエネルギー貯蔵庫である。グリコーゲンからグルコースが生成されることに異論は無いだろう。
余剰のグルコースはグリコーゲンとして蓄えられる。そしてグリコーゲンの貯蔵場所は肝臓、筋肉そして脂肪細胞である。蓄えられるグリコーゲンは上限がある。そこを突破するとde novo lipogenesis(新規脂肪産生)が始まる(医者が教える健康断食 ジェイソン・ファン , ジミー・ムーア その他著 形式: Kindle版p46)。元を正せばグルコースの過剰摂取が脂肪を作るのだ。
では脂肪を使うにはどうすれば良いか。
糖質制限食でグリコーゲンへの貯蔵を抑える。同時に脂肪燃焼するために運動する。
ここで反論。運動するためには糖質をとらなくてはならない!
そうかも知れない。ただ、ランドルサイクルの支配下にあることを考慮すると目的を失わずに済む発想になる。ここで言うランドルサイクルは別名ブドウ糖ー脂肪酸サイクルという。つまりグルコースと脂肪は同時には燃焼せず一方を亢進させると一方は抑制する(糖脂肪 ジェイソン・ファン (著), 多賀谷 正子 (翻訳) Kindle版 p173)。
だから、運動を目的とすると確かに糖質を十分摂取することは大賛成。しかし、脂肪を燃焼させることを目標にすると慎重になるべきだ。
運動するために糖質を摂る。糖質はエネルギーとして使われ余った分はグリコーゲンとしてためられ、上限を突破したら新規脂肪酸性経路に移行する。そして脂肪ができる。脂肪ができて運動しようとして糖質を摂る。
脂肪を除くことで痩せることを目的とした場合、運動は適切とは言い難い。
コメント