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白虎湯類喘の喘証は新しい?

漢方医学

 傷寒雑病論において、喘を治療するような白虎湯類の条文はない。輔行訣にも同様にない。

とりあえず手持ちの医案集を検索するも見つけられなかった。

だから医学哀中参西録で初めて、白虎湯類で喘を治療する証にであったことになる。

もう少し石膏つながりで拡張して発想する。白虎湯類の範疇から少し離れ、石膏を使用する喘の証として、経方医学をみると「喘満」症状の金匱要略痰飲咳嗽病第24条木防已湯類がある。膈間支飲と心下の水飲のため胸膈心下の昇降不利の存在がある。また、胃気が心心包へ至らず脈中の血や脈外の気に繋がらない状態である。

しかし参西録p15に戻ると、喘症状としては軽症。胃気が強く鼓舞されている状態がわかるのと同時に木防已湯とは異なり脈中、脈へ胃気は達している。それと同時に気陰が虧損されてきている(按じて無力)ことも分かる。ああ、やはり張錫純先生のオリジナル証か。

よって白虎加人参湯以山薬代粳米湯去知母加地黄茅根になったのであろう。経方医学の治方の解釈は以前の記事を参照にしたい。

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