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謎の腹痛ピタリと止む!漢方医が自分の体で試した「痛くない鍼」と阿是穴(あぜけつ)の不思議

東洋医学

痛い。とにかく腹が痛い。

夜中から右上腹部がしくしくと痛むのである。ぎゅっと痛んでは、さっと引く。どうやら体の表面に近い部分が痛んでいるようだ。

「胆嚢結石か? ついに来たか」と一瞬頭をよぎった。しかし、発熱はない。右季肋部痛(みぎきろくぶつう)もない。なんなら圧痛すら存在しないのである。昼食をとっても変化はなく、どうやら消化器系とは無関係らしい。

一体、お前は何者なのか。

むしろ筋肉由来の痛みという感覚に近い。実に不可解である。

そうこうしているうちに漢方外来の時間が始まり、私の思考回路も「東洋医学モード」へと切り替わった。

そこで閃いたのが「こりスポッと」である。

東洋医学には「阿是穴(あぜけつ)」という概念がある。触られて「あ、そこが痛い!」と思わず声が出るポイントのことだ。「こりスポッと」は、この阿是穴に貼るためのアイテムである。「鍼(はり)」と聞くと痛そうなイメージがあるかもしれないが、これは皮膚に深く刺さるものではない。小さな円錐形をしており、テープで留めるだけ。上から指で押しても全く痛くない、初見の方にも安心な道具なのである。

さっそく、痛みが出る姿勢をわざととり、体の角度を変えながらポイントを探っていく。

ここで、日常の謎の痛みに悩む皆さんにも役立つ「痛みのポイント(阿是穴)」を自分で探り当てるコツをお教えしよう。

まず、強く押して探してはいけない。そして、目で見ないこと。視覚に頼らず、手探りで感覚だけを頼りに探すか、他の人の手を借りるのが良い。そして一番重要なのは、あえて「一番痛む格好(姿勢)」をとることだ。

「ここだ!」というポイントを見つけたら、後から分からなくならないように、必ずサインペンで直接肌にマークをつける。これは鉄則である。

私もサインペンで印をつけ、そこに「こりスポッと」を一個貼付した。

驚くべきことに、それ以降、あの謎の腹痛はピタリと止んだのである。

たった一つの小さな丸いテープが、不快な痛みを一掃してくれた。東洋医学がいかに私たちの身近にあり、そして即効性を持つ実用的なツールであるかを再認識した瞬間だった。

それにしても、あの痛みの正体は一体何だったのだろうか。

……敢えて思い当たるとすれば、前日の筋トレである。調子に乗ってアブローラー(腹筋ローラー)の負荷をいつもよりかけすぎたのだ。

どうやら犯人は、それらしい。

YouTubeもやってます。

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