小青竜湯で頭痛が治せるのは心下の有水気が関連があるのではないかと考え、心下の病機を見直すこととした。今回は心下有水である。
心下有水は、肺痿肺廱咳嗽上気病第14条
肺脹,咳而上気,煩燥而喘,脈浮者,心下有水,小青竜加石膏湯主之。( 経方医学3p66)
江部洋一郎氏は本文で、小青竜湯の解説を傷寒論版、金匱要略版と分けて解説している。有水と本文にあるのにも関わらず、水気として解説しているところは、もう本人に聞けないのでスルーする。仮にこれが水ではなく水気として検討する。
守胃が失調した状態で心下の水気が肺へのぼり肺が張満する。息が上るので鬱熱を生じ煩躁。胸膈心下の宣散粛降失調により咳嗽や喘がある。
ここから重要なのだけど、胃気が直達路を通じて頭顔部に向かい上気するという。江部洋一郎氏は上記のことを頭顔部の症状としているが具体的には、例によって聞けないのでわからない。別の説では呼気し難い喘息様症状という解釈がある。それは後日検討したい。
現時点では直達路で頭に気があがることを小青竜湯の変方では了解しているということだ。
これは上気の代わり頭痛でもよいということだ。
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