お恥ずかしいこどだ。
柴胡と香附子の使い分けが今イチ分からない。
というのもこれまで私は香附子はほぼ柴胡のように扱っていたからだ。
そもそも師匠は柴胡を処方したいときの保険上限突破したら香附子を加えていた。
私もマネして香附子を追加。実際使い分けはほとんどしていない。
あえて言うならば気鬱しているのが強い場合は香附子を優先的に使うことにしていた。
実はともに別録、本経に疎胆あるいは疎胆(疏肝)作用の記載はない。
勿論私は経方医学で解釈する。経方薬論では柴胡に疎胆作用の記載はある(p46)(香附子そのものの記載はない)。
実際、植物の分類上全く異なる。柴胡はセリ科だし香附子はツリグサ科だという。
近代書かれた『漢薬の臨床応用 中山医学院 編 神戸中医学研究会訳・編 医歯薬出版株式会社)』を見ると柴胡は辛涼解表薬つまり、熱を持つ風邪で使う。その一方香附子は理気剤。やはり分類上、気鬱で使うのが正解だろう。しかしどちらも「疏肝」の記載はある。
恐らく、疎胆(疏肝)は近代の解釈になるのだ。
実際に香蘇散や香葛湯などを見てもともに解表剤として使える。
やはり、ここだけの話(表だっては言えない)、現時点で明らかな使い分けはできない。
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