心包病の大瀉心湯証と治方の条文を挙げる。
治心中怔忡不安,胸膺痞満,口中苦,舌上生疮,面赤如新妆,或吐血,衄血,下血者方:
黄连黄芩大黄各三両芍药乾姜炮甘草炙各一两
右六味,以水五升,煮取二升,温分再服,日二。
治心中怔忡不安
動悸、不安
胸膺痞満
胸から背中が張っている
口中苦,舌上生疮
口の中が苦く、舌上にびらんができる。
面赤如新妆
顔が化粧したてのように赤く
或吐血,衄血,下血者
吐血、鼻血、下血する者
ということだ。
病機の基本は血熱が心包の及んでいる。その結果心包は心を養わなくなり心気が落ちている。その結果心気不足により血の不統血となり出現吐血したり鼻出血する。但し胃気も落ちていて、守胃出来ず、肌に及んで舌にびらんを出現させる。顔面へ上昇して顔を赤くしたり、心へ上昇して動悸させる。
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