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【ダイエット】オートファジーは敵?味方??

ダイエット

 ああ、ダイエットをやり直したい。今までの知識のおさらいをしよう。

そう思ってこのテーマに関連したCosenseのCardを読んでいた。

Cosenseは旧Scrapboxである。なにものかはこちらを見て頂きたい。私の知識の源泉となりつつある情報収集整理法だ。

読んでいるうち記憶から甦ってきた。

寿命延長経路関連の研究はとても盛んだ。mTOR(mechanistic target of rapamycin)の抑制(LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 吉森保著 Kindle版p253)やオートファジーの活性(LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 吉森保著 Kindle版241)もこれに絡め取れる。ともに寿命を延ばす、とされている。そしてmTORとオートファジーそれぞれが関連している。ざっくりいうとmTORが抑制されるとオートファジーが活性化する。

ここでmTOR抑制を目指すと寿命延長することになる!と早合点してしまうのはむしろ普通だの反応だ。勿論一般的にはその通りとの主張が多い。mTORを抑制するのは食事制限(断食、カロリー制限どちらも可)、運動ならジョギング(ジョギングして健康寿命を延ばそう: ジョギングは万能薬 【ジョギングと健康】 赤田 安繁 (著) Kindle p753、化学と生物2013年(51)p294-301)が挙げられる。一見良いようにおもえる。

しかしここで注意すべきなのは癌発生リスクについてだ。

癌の発生は当然寿命延長経路の大きな阻害要因と言って良いだろう。mTORが活性化すると、増殖が進むのでこれは途端に癌の発生リスクとなる。まあそれはその通りだろう。ならばmTORを抑制すれば解決するか。ちがうのだそれが。

mTORを抑制するとオートファジーが活性化する。そこで細胞のお掃除屋さんのオートファジーは、ちょっと困った癖がある。一度癌細胞ができるとオートファジーはそれを増長させてしまうのだ(LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 吉森 保 (著)  日経BP 形式: Kindle版274)。

だから、意図的にmTORを亢進させても抑制させても、どちらも癌のリスクとなり得る。

となると、ダイエットとmTORとは切り離してもいいのかもしれない。

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