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血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)の実践

漢方医学

血府逐瘀湯という方剤がある。

王清任の医林改錯の創薬である。

とても使いやすい方剤である。

経方医学として解釈しやすい。

解釈し易く使いやすい故いつの間にか自分の処方に溶け込んでしまい、意識せずにいた。

血府逐瘀湯と意識しながら処方した記憶は東北に戻ってから10年以上、ない。原本の医林改錯もシンプルであったので以前読み飛ばしではあったが知ったつもりで読んだ、という記憶があるが残っていなかった。

最近、中医臨床を読んでいたら、なんと血府逐瘀湯で仙腸関節痛を治したとう症例報告があるではないか(銀座煎じ研究会症例カンファランス 仙腸関節痛中医臨床2024年12月号東洋学術出版社p44-)。

これは以前私が雇われ院長だったとき、鍼灸で治そうとした病名だ。生薬処方を可能な状態を約束してくれたのにもかかわらずそれが叶わず、エキス剤での治療で対応していた時代だ。今思えば拙い鍼灸術では対応できず、ついに治せなかった苦い記憶がある。

あれ?

元々血府逐瘀湯ってどんな配薬かな。

医林改錯の原本に当たってみた。

地黄、桃仁、当帰、紅花、川芎、赤芍、牛膝、柴胡、枳殼、桔梗、甘草

ああ、きれっきれの綺麗な処方だ。

特徴がるようなないような。

四物湯に桃仁紅花牛膝と補血通絡しまくり。さらに柴胡、疎胆。桔梗は牛膝と逆に気を本来の流れを保つイメージで方意を読んでいた。でも、いつのまにか桔梗は忘れていたな。枳殻は枳実とかで代用していたっけ。これもベクトルは下方向だ。

そうか、こいつの加減で仙腸関節痛が治ったのか。

羨ましいな。

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