捻りといっても型の中にそっと潜んでいる、体変換である。
杖道の型の中に打ち込みが3つある。
1つは引落(ひきおとし)、1つは逆手打(ぎゃくてうち)、そしてもう一つは突外打(つきはずしうち)である。
共通しているのは太刀が打ち込んできて止まっている状態。そこに杖を打ち込み、弾く動作をする。
これらはなかなか難物だ。未だに完璧からはほど遠い。
そんな中で先日2月2日、これは技に大きな進歩があった。
腕は振るだけなのだけ。
それは分かっている。
しかしそれだけではとても説明のできない、先生の強い打撃力をいつも感じていた。
先生が、ふっとアドバイスをくれた。
最後に腰をひねるのだ、と。
私は太刀が杖に触れた瞬間に腰をひねるつまり体変換する。
引落打ならば右やや半身から左やや半身へ。
すると先生の太刀が今までになくどんと弾かれた(相手を先生直々にして頂いていた)。
姿勢を正しくしておく。打とうとして前のめりにならない。「捻る」動作も倒してやろうと意気込んでぎゅっとひねりすぎるとむしろ効かないし、型も崩れる。
型どおり優雅に動くことが結局最も効かすことが出来る。
先生はニコニコしながらあっけらかんとおっしゃっていたが、秘伝でないかこれ。
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