毎日午前7時にブログ更新

副鼻腔炎で懐かしさがこみあげた

漢方医学

 ぼかして書く。

30歳代の方。副鼻腔炎とそれに伴うのか、花粉症なのかは分からない汚い鼻汁。両頬骨に強い痛みがある。耳鼻科では手術適応はないと言うことで抗菌剤(鎮痛剤の処方をしていたかは不祥)を処方されるも無効。

脈は、よほど痛いのであろう、強い弦脈が多かった。経方医学的な腹診では心下に圧痛あり柔らかさは±であった。口渇も強い。肋骨弓下の抵抗もある。ストレスフルなんだろうな。

よって瀉心湯類(ともかく黄色の系統をぶち込む)に四逆散、痰瘀互結と考え化瘀剤去痰剤のほか清熱剤を入れ、

柴胡10、黄連3、黄芩15、黄柏15、金銀花12、連翹12、石膏30、白芷10、桃仁9、紅花9、貝母10、辛夷6、甘草5、半夏15  分2間 7日

とした。

一週間後来院。3日目より症状消失。鼻汁もない。

この患者さんが来るまでの間、そういえば副鼻腔炎に決まった処方はなかったはずと思い、師匠の症例ノートを検索した。確かにない。痰瘀互結、清熱剤は入るが、あとはその場で考えるような配薬であった。どれ1つとして同じ、あるいは同様の系統の処方はなかった。

久しぶり師匠のノートを開いた。懐かしいなあと思える症例であった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました