Think Aloudとは独学大全(読書猿著)の14章技法52に記載されている。
これは何かというと、音読でも黙読でもない、自分の考えをつぶやく方法である。難解な文章を理解するのに有用な方法であると私は認識した。
具体的には難解なテキストを読み上げながら、テキストを読んで心に浮かんだことも音読する。つまりツッコミも含めた思考過程そのものを声に出すことである。
そして録音内容を聴きながら問題解決、文章理解の思考過程を追体験する。そこで気付いたことを追記修正する。
今回、私は1月12日完成予定の小陰旦湯原稿の作成過程で試行してみた。
小陰旦湯条文の理解はもはや、難解とまでは言えない状態まで理解は進んでいた。
とすると、もしかしたら目的外使用だったかもしれない。
でも雰囲気だけでも試したかった。
具体的にはiPhoneのボイスメモアプリに録音した。
キーボードの横にiPhoneを置くだけで充分聴き取れる音質で録音できた。
それでは気付いたことを列挙する。
・録音していることを忘れやすい。
・録音していることを意識(思いだして?)して、思考内容を声に出す。
・頭が働きすぎる。
・あっという間に時間が過ぎた。
独学大全の当該章、技法にもあるように一区切りのところで録音終了。気付いたら17分であった。矢のように時間が過ぎた感覚であった。
さてここで17分聴き直すわけである。
聴く時間は倍速以上の方がよい。
これはやはりiPhoneも無限プレーヤーアプリの倍速機能で対応した。
強い集中力で得た思考過程は少なくとも短期記憶として残っている。
それでは次は本当に難解でなかなか読み進められない、古典で試してみようと思う。
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