前回、筋トレはオートファジーでは絶望的な記事を書いた。
では食事はどうか。
改めて説明するとオートファジーを亢進させるにはmTORをoffにする方向が必要だ。
そしてmTORをoffにする方向とは即ち、インスリン分泌を避ける方向(インスリン感受性を高めることも含む)にすればいい。
インスリン分泌させない!そうだ糖質制限食だ!
糖質制限食は確かにインスリン分泌を下げるのには有効だ。
私は糖質制限食で糖尿病患者さんを何人も治療してきた経験からも実感できる。
しかしそれではまだまだ片手落ちだ。
タンパク質も立派にインスリン分泌を上げる(医者が教える健康断食ジェイソン・ファン、ジミー・ムーア著p46)。
因みに頭相反応のために(トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ ジェイソン・ファン (著), 多賀谷 正子 (訳) サンマーク出版 位置: 3970/6237)、匂い、糖質ゼロの甘い飲み物もインスリン分泌を上げる。だから糖質ゼロの飲み物もだめ。食べないだけでなくて、匂いも断ち切る必要となる。
なら残る脂質なら良いと思える。実際それを主張する研究者や書籍も多い。インスリン分泌量は抑えられる。
ところがどっこい。高脂肪食はオートファジーにブレーキをかけるルビコンが増加するのだ(LIFE SCIENCE(ライフサイエンス) 長生きせざるをえない時代の生命科学講義 吉森保著 Kindle版p312、242)。
糖質、タンパク質、そして脂質が全部だめ。
だから栄養は全部だめ。
もう、こうなるとオートファジーに良いのは水だけということになる。
長生きするためにオートファジーを続けることはオートファジー奴隷ということになる。即身仏だな。
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