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慢性動脈閉塞症の刺絡知見

漢方医学

元々慢性動脈閉塞症(ASO)を治療中の方であった。

下肢の冷え、痺れ、痛みが強い。

最近症状が増悪したとのことで脈波(血流のスクリーニング)をみたところ確かに以前より悪い。

そこで総合病院の血管外科に紹介した。

これまでの薬物療法では症状が増悪したことも相まって限界がある。

外科的な治療を見込んでのことだった。

しかし驚いたことにこの方何事もなかったように戻ってきた。

返信の 情報提供書には、たしかに憎悪しているが適応がないのでこのまま様子をみるようにというような内容であった。

本人に症状はどうかと開いた。

悪くなる一方だという。

運動して今の内服を続けるようにと言われたという。

…専門医なんかやめてしまえ。

心の中でそうつぶやき、さてどうすべきかと逡巡した。

冷感が強いこと、夕方になるにつれ増悪すること、エキス剤で対応希望していることから補中益気湯、当帰四逆加呉茱萸生姜湯エキス剤を処方した。

翌週、大分良くなりましたとお話。

少しほっとした。

痺れがまだあるという。

特に太陽膀胱経のラインが症状が強いことが分かった。

ここで、刺絡治療を紹介。

翌週、刺絡を希望。

H5F5、F4を井穴刺絡。

症状消失となった。

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