以前、私は断食明けのエネルギー補給としてMCTオイルを摂取していた。しかし、ある時ふと疑問に思った。「断食中に溜まった古い胆汁を排泄するためには、CCK(コレシストキニン)を分泌させて、胆嚢をしっかり収縮させる必要があるのではないか?」と。
そこで調べてみたところ、驚くべきことに、MCTオイルはCCKの放出を刺激しにくいことが分かった。これでは古い胆汁の排出が促されない。代わりになるものはないかと探した結果、「アマニ油」が割と良いのでは無いかという結論に至った。
アマニ油はMCTオイルの代わりとして、CCKの分泌と胆嚢の収縮を促すのに非常に有効に機能する。その理由と、アマニ油が胆石予防において優れているポイントは以下の通りである。
1. 長鎖脂肪酸(LCT)としての役割
MCTオイル(中鎖脂肪酸)がCCKを刺激しにくいのに対し、アマニ油は「長鎖脂肪酸(LCT)」に分類される。十二指腸の内分泌細胞は、炭素の鎖が長い脂質(長鎖脂肪酸)を感知するとCCKを分泌するメカニズムを持っている。そのため、アマニ油を摂取することでしっかりとCCKが放出され、胆嚢の収縮(古い胆汁のウォッシュアウト)を引き起こすことができる。
2. α-リノレン酸による直接的なCCK刺激
アマニ油の主成分である「α-リノレン酸(オメガ3系多価不飽和脂肪酸)」自体が、腸管の細胞にある脂肪酸受容体(GPR40など)に結合し、CCKの分泌を直接的に増加させることが生化学的な研究でも確認されている。
3. 胆汁のコレステロール飽和度を下げる効果
アマニ油(α-リノレン酸)をはじめとする良質なオメガ3脂肪酸には、単に胆嚢を動かすだけでなく、胆汁中のコレステロール飽和度を低下させる働きがある。これにより、胆汁をドロドロの結晶化しやすい状態から、サラサラにするのを助ける効果があることが報告されている。
結論
断食明けの準備食(ボーンブロスやサイリウムなど)や、その後の低糖質な食事において、MCTオイルの代わりにアマニ油を加えることは、「インスリンの分泌を抑える」「良質なエネルギーを補給する」という目的に加え、「胆嚢をしっかりと収縮させて胆石を防ぐ」という要件も同時に満たすことができる。これは非常に理にかなった、素晴らしいアプローチであると言える。
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