前回に引き続き、17個目の輔行訣のバージョンの日本語意訳を覚え書きとしてここに記す。時期が定かではないその他的な版である。時期が定かなバージョンと合わせて21個ある。
《辅行诀》张大昌抄本残卷(1977年前)
この資料のサイズは、長さ約20.0cm、幅約13.5cmです。全20ページあり、各ページには10行から12行、各行には20字から25字が書かれています。
これは張大昌先生ご本人が手で書き写したもので、もとは河北省邢台市広宗県大平台郷洗馬村の李会廷氏が所有していました。李会廷氏は1977年3月16日に張大昌先生に弟子入りして医学を学び、その際にこの写本を授けられました。
2007年12月、李会廷氏は、張大昌先生の多くの弟子たちが協力して『輔行訣五臓用薬法要伝承集』という本を編纂していることを知り、この写本を兄弟子である范志良氏に手渡して、編纂作業への協力を申し出ました。
これは残巻で、内容は五臓の病症の治療法(肝臓と心臓の記述は欠落)、諸々の疲労や損傷を治す処方、治療の誤りによる病を救う処方、金石・草木薬の五味・五行互含表、そして小湯の加減例(五小補湯および五小瀉湯の加減例を含む)のみです。
李会廷氏の記憶によると、1977年にこの本を受け取った時点で、すでに冒頭の数ページが失われていたとのことです。張大昌先生がこの巻物を書き写してから1977年3月に李会廷氏に手渡すまでには、かなりの時間が経っていたと推測できます。そうでないと、冒頭のページが失われるという現象は起こり得ないでしょう。したがって、この写本が書かれた時期は「1977年以前」と暫定的に定められています。
コメント:ここでも、張大昌氏の名が出ている。欠落も多く、あまり参考にできない。
コメント