久しぶり日本東洋医学会に出席した。
懐かしい方たちとお目にかかることができて楽しくて、時間が経つのも忘れた。
これだけでも本当に出席したかいがあったと思う。
しかし絶望もあった。
というのも私が聴講したすべての学会発表、どのような病機でその方剤を選んだのか語る者はいなかった（最初から病名漢方ですといって発表したものは話題から除く）。
これは西洋医学で言えば診断できないということだ。
どうしてこんな発表がアクセプトされたのか汗が出る。
日本東洋医学会は、末期なのか。
どんな流派でもいい。
中医学だっていい。
経方医学でもいい。
根拠をもって処方できないのか。
経方医学を批判的な方がいると聞くが、ならお前は根拠をもって処方できるのかと聞きたい。
いや、そもそも根拠をもって処方していないことはうやむやになりすぎて気付かないフリを通り越して考えないのか。
いや、分かるんだ。
しっかり診断してしまうとエキス製剤ではまったく対応できない現実に直面してしまう。
でも、そこの段階にまでも至っていないのかも知れない。
そういう意味では保険外とはいえ鍼灸は自由さが残る。
ああ、もしかしたら、私が聴講した発表はたまたま発表者、司会、聴衆全員が初心者であったのかも知れない。その可能性は否定出来ない。
そうであって欲しい（棒）。
ともかく驚いた。
これが現状の問題ならば岩手から打破していきたい。
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