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刺絡の漢方併用の1つの切り口

刺絡療法

 これまで刺絡は漢方のどの治療部分に当たるのだろう、どこと併用するといいのだろうといつも考えていた。また、ピースが1つ埋まったという話。

今日漢方内科に受診された患者さん。整形外科医に対して筋肉が過緊張でいつも張っていると説明されたという。ああ、それは刺絡の適応だなと思い、診察の最初から刺絡を勧めた。

その後じっくりと診察すると、結論から言うと、肝気虚であると判断した。

肝は伸びやかになる性質がある。その状態をできないということならば、例えば柴胡剤ということになる。肝気うっ血状態で隔をすかすのだ。ところが肝気虚には柴胡を簡単に配薬できない。但し肝気が流れないのは一緒ではある。だから筋肉も緊張してくる。気が抜けてしまわないように一定胃気にブレーキをかけて、かつ肝の発散を、肝気の流れを助けるのだ。私にとってちょっと難しい配薬になる。

一方刺絡の場合肝気虚、肝鬱どちらも交感神経亢進状態であると言える。となると、H6F4となる。

なるほど、このように刺絡は治療の柱に入り込んでくるんだな。

 

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