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刺絡をマクロでとらえる

漢方医学

刺絡はやはり瀉する技術。

私は長い間やっていない毫鍼は、補寫どちらもすることができる。

当時私自身の腕でもその技術を、一部ではあるが患者さんに活用させて頂いていた。

瀉するとは何か。

まさか、元気一杯なのを元気を少なくするのか?

勿論そんなことはない。

実際には多くの具体的な症状を改善するのだ。

理解していたが、ただ言葉だけの理解であった。

実際の思想の深淵には届いていなかった。

ヒントは井穴刺絡にあった。

井穴刺絡はまるで症状をコントロールするスイッチのイメージ。

そして交感神経亢進のオフ(抑制)、副交感神経亢進のオフ(抑制)を行うのだ。

つまり井穴刺絡はオフスイッチ、つまりやはり瀉することになるのだ。オンスイッチではない。

例えば肩こりの場合、交感神経亢進の抑制の刺絡をする。また、アレルギー反応の場合、副交感神経亢進の抑制をする。

私は東洋医学では漢方と刺絡を相互補完的に用いていくことを標榜している。

となると巨視的にみると、オフスイッチが適応ではない症例に対して漢方を適応していくことになる。例えば交感神経の亢進が原因ではない肩こり、副交感神経亢進が原因ではないアレルギー反応の場合ということになる。

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