小泻肺汤
治咳喘上气,胸中迫满,不可卧者方:
葶苈子熬黑,捣如泥大黄芍药各三两
右三味,以水三升,煮取二升,温分再服,喘定止后服。
葶藶子と言えば亭歴大棗瀉肺湯が金匱要略にエントリーされている。しかしこの方剤は肺癰が存在する。小瀉肺湯はそれはない。
葶藶子の作用(経方薬論 江部洋一郎 東洋医学出版社 p81)は第一、第二粛降(経方医学1 江部洋一郎 東洋医学出版社 p31)させ、皮、血中、胸、肺、肌、心下、腹の水を去る。
大黄も清熱して胸、心下、小腸へ粛降させ排泄させる(経方薬論 江部洋一郎 東洋医学出版社 p72)。
芍薬は水を心下から小腸膀胱への第二粛降させ結果として第一粛降も起こる(経方薬論 江部洋一郎 東洋医学出版社 p55)。これでもかというくらいの粛降配薬である。
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