漢方

「漢方を勉強しよう！」と意気込んだものの、忙しさやモチベーションの低下で挫折してしまった…そんな経験を持つ医師は結構多いのではないでしょうか。ですが、過去の失敗が未来の成功を阻むわけではありません。再スタートを切るために必要な心構えや第一歩...

最近、MicrosoftのCopilotを繰り返して話しかけている。思い付く限りなんでも。そのなかでこんな風に聞いてみた。「お年を召した女性で夜間尿を治す漢方は？」八味丸かなと思っていたら、滋陰腎丸というのだ。聞いたことがない。配薬を聞いた...

桂枝加芍薬湯は太陰病の方剤。しかしそれだけに使用目的を限定するのは勿体ない。私はこれまで、腹部症状以外で幾度か使っている。患者さんは80歳代の女性。最近リウマチ性多発筋痛症の既往があり、以前私自身がステロイドのパルスで治療して症状消失。その...

以前報告したに、吐き気症状が愁訴の方。この条文の吐き気について大切なのは普段食べている時に大丈夫で食べた時に吐き気があるという部分(経方医学6 江部洋一郎 東洋医学出版社p658)。有効であったので胃寒、あるいは寒飲が存在したことは確かだ。...

地域ごとの漢方処方：東北地方の特性症状や症候、治療法が明確であっても、それだけでは治療が必ずしも成功するわけではありません。地域ごとに特有の要因が影響を及ぼすことがあります。例えば、同じ東北地方でも秋田県と岩手県では冬の湿度が異なります。湿...

張錫純（医学哀中参西録）のいうところの小青竜湯とその加減方、あるいは類似した病機の創成された方剤について 経方医学で読み解く試みをする。その加減は張錫純の小青竜湯の解釈の上に成り立つ。そしてその加減そして方剤が有効であるという前提がある。一...