ストレスと太ることは同根。これらに関連はあるだろうが因果関係はない、という仮説。
以下は二重標識水法で制限的日次カロリー消費の考え方が正しく、そしてmTOR(mechanistic target of rapamycin)が活性化している前提とする。
最近脂肪を落とすネタをアマゾンのUnlimitedで片っ端から読みあさっている。玉石混交とよく言うが一部を除いてどんな本でもキラッと光るものがある。少なくとも私はどれも読んでいて楽しい気分になる。
その中で今回テーマにしたいのは度々目にするコンテンツ。それはストレスと(内臓)脂肪増加。あるいはストレスと脂質異常(上昇)。以前ならばそういえばそうかもと思えてしまう。上記の前提がなければなおさらだ。
制限的日次カロリー消費測定で明らかになった代謝の世界はこれらの関係について新しい仮説を産む。
ストレスと内臓脂肪増加、加えて脂質の増加は直接的な関連というより同根ではないか。
つまり、日常生活で余った分のエネルギー消費をストレスへ注ぐ(1)。また栄養素を取り込んでいる限りmTORが活性化しているので消費されていない分のカロリーは蓄えとなる(2)。
だからストレスがあるから太るのではなく、消費されない分のエネルギーを消費するためストレスフルとなる。ストレスフルであることはエネルギー消費が身体的活動で充分なされていない証左である。故に同時に蓄える方つまり内臓脂肪増加や脂質異常(上昇)に向かうということだ。
要はちゃんとエネルギー消費しろってことだ。できるかどうかはさておき。
(引用)
(1)運動しても痩せないのはなぜか 代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」
ハーマン・ポンツァー (著), 小巻 靖子 (翻訳) Kindle版p433
(2)コレステロールはトランスポーターを介して mTORC1 活性を調節する 木村 徹 杏林大学医学部 ファルマシア / 53 巻 (2017) 12 号 p2017
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