以前紹介して通り、私は江部洋一郎氏の傷寒論学習法を意識、踏襲している。
それはすなわち、何かテーマを決めて、それを縦断的に全てを見ていくというものだ。
例えば「麻黄湯で頭痛がするもの」ならばそれを調べて抜き出す。その脈証が気になるなら「麻黄湯で頭痛がするものの脈証』をテーマにまとめるのだ。結果全てに目を通すことになるし、そのテーマになんらかの回答がでるというようなものだ。
あれ?。これはもしかしたら杖道でも同じことが言えるのかな。そう思えた。テーマを決めて全体を通してやってみるということをいつのまにかしているからだ。というのもすべての動きを体軸、あるいは体軸と思しきモノを体の中に感じて確かめながら稽古をしているからだ。今回教えて頂いた、体の軸については、ああ、軸なんだと思いながら漫然としていると身につかないことはいうまでもない。
早く動くと消えてしまうのだとすれば、ゆっくりしなくてはならない。ゆっくりしてモノになったと判断すれば速く動いてみるのも良い。
そうやってすべての動作で体軸を意識する。当然誰かと相対しても同様だ。誰かにインパクトを与えようとしたら体軸が崩れやすい。もちろんこれは太刀でも同じことが言える。
おそらく古の、古武術といわれた頃はこの体軸を得るための型の手順が存在したかもしれない。あるいはすでに体軸が一定出来上がった後に始める稽古であった可能性もある。私がこれまで体軸と呼んでいたモノと少し異なる体系である。だから面白い。
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