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小補脾湯の病機

漢方医学

最初に該当条文を紹介する。

治饮食不化,时自吐利,吐利已,心中苦饥;或心下痞满,脉微,无力,身重,足痿,善转筋者方:

人参甘草炙乾姜各三两白术一两

右四味,以水八升,煮取三升,分三服,日三。苦脐上筑动者,去术,加桂四两;吐多者,去术,加生姜三两;下多者,仍用术;心中悸者加茯苓一两;渴欲饮者,加术至四两半;腹中满者,去术,加附子,一枚,炮;腹中痛者,加人参一两。

名前の印象からまるっとこれは人参湯である。配薬も人参湯。しかし症状からは人参湯は連想し難しい。

饮食不化

飲食しても上手に消化できない

时自吐利

時に嘔吐下痢する。

吐利已心中苦饥

嘔吐下痢後強く飢えた状態

或心下痞满

心下が張って使える

脉微,无力

脈微、かつ無力

身重

体が重い

足痿

下肢が弱い

善转筋者方

こむら返りが起きやすい

 小補脾湯の配薬として人参湯(金匱要略胸痺心痛短気病5条)、理中丸(傷寒論386条の霍乱病、396条)が近い。また本方の加減は傷寒論386条に近い。経方医学6p63の解説を参考に、拡大解釈していく。

 胃気虚、陽虚があり腐熟がうまくできない。よって脈は微、無力となる。胃気は上逆、小大腸へ下流する。各臓腑への胃気の供給不足がある。そのため、湿がたまり、体が重くなる。腎気虚となり下肢への気の供給は落ち弱まり、湿も溜まり気の疏通が落ちてしまいこむら返りが出現する。傷寒論では胃に寒邪が直中してこの証となっている。しかし輔行訣ではそのような条文は総論(後日紹介)含めて記述がない。

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