今日、年に一度の検診の採血をした。
久しぶりにゾクゾクした。
私は尖ったものがとても怖い。
それを思い出したからだ。
先端恐怖症とは何か。
たとえば鉛筆が立っていると思わず倒したくなる。
目に刺さるイメージが拭えないのだ。
そんな私がどうやって鍼灸を身につけたか。
私の太ももが練習台だった。
どうすれば痛くないか、痛いかを50回以上刺そう。それでダメなら諦めようと。
刺し方はもちろん鍼灸師に習った。
但し中国針つまりぶっとい針で刺す。
当時細い針を針管で打つなんて知識も発想もなかった。
結局100回以上打って理解した。もう、怖くて汗だくだった。
その後腹も刺した。刺して事故死したら私の運命はそこまで。誰も恨まず逝ってやると言う気持ちで練習した。
最後まで恐怖心は消えず腹には針を打つまいと決めた。背中は自分の背中で練習できないが、まあ気胸を起こさなければいいと思った。
その鍼灸を獲得する過程で刺絡に出会い、今に続いている。今は針はしていない。
それでも今でも、刺絡の針の長さを調節するときドキドキしている。
コメント