桂枝去芍薬湯の弁証要点は以下の通りである。
構成と作用の変化: 本方は桂枝湯から芍薬を取り去って構成されている。芍薬を減らすことで、処方中の「陰柔(陰液を保持し収斂する)」の力が弱まり、「通陽(陽気を通らせる)」の働きが相対的に強まるのである。
臨床応用: したがって、様々な原因によって引き起こされた「胸陽不振(胸中の陽気が振るわない状態)」に「表邪未解(体表の邪がまだ解けていない状態)」を兼ねている証や、表証を誤って下した(誤下)ことによって生じた多様な変証に対して、状況に応じて本方を加減して治療に用いることができる。
仲景方論
張仲景の『傷寒論』からの引用として、以下の1つの条文のみが記載されている。
『傷寒論』第21条: 「太陽病、下之後、脈促胸満者、桂枝去芍薬湯主之(太陽病で下した後に、脈が促となり、胸が張って苦しい者は、桂枝去芍薬湯がこれを主治する)」。


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