これまで返し突で体を入れ替える。つまり左前から右前になり、突く動作は注意が必要である話をした。実はもう一つあった。それは形二番目の斜面6番目の物見だ。
斜面は最初太刀を視界の外、下から這わせて左顔面を打つ。そこから体を変えるのだ。
物見は太刀の打ち込みを躱して空振り刺せた後を制する。そこを太刀が離れようとしたところで体を変換する。
太刀落とちがうのは、斜面では左顔面を打ち据えた後の突きである。形の上では既に打ち終わっていて、相手がふらっとして身体を杖から離して体勢を立て直そうとする間に突く。また物見も同様で太刀が制されたのを離れて打ち込もうとする間に体を変える。これらは間に合う。
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