今週のテーマはまさに「頻尿」治療であった。
そろそ一区切りしたい。
ところで頻尿症状について西洋医学でもなかなか多くの診断、検査法、治療法がある。
今回私のテーマではあくまで、東洋医学だからその筋で行く。
当然感染症、前立腺肥大などの除外診断をした上での流れは、言わずもがなだから特に書く必要性は現時点ではない。
今の私が永久保存版メモ作成について気を付けていること。
・一枚にひとつテーマを簡潔に書く。
・自分の言葉で書く。
・前後の文脈に沿う。
・切り口を変えたら後日論文著作などの文章に(結果として)なるようにする。
書き始めは元気だった。
だって内容は一定量Scrapboxに書いてあるから。
結構そのまま書き付ければ良かったから。
しかし、私は書きかけた永久保存版メモをハタと止めた。
「アホか。」と、止めたのだった。
呆然とした。
漢方の教科書を模した内容になっていた。
確かに文章そのものは私のオリジナルだ。
しかしその配列にはオリジナルティはない。
頻尿の原因を分類して、それぞれを小項目に分けて、例外を書いて。
ちがうちがう、違うのだ。
私が欲しいのはそんな情報ではない。
皆が欲しがる(?)情報なんて要らないのだ。
誰かに媚びる必要がない。
永久保存版メモに書き付けるのは即私が使うものだ。
臨床の流れのところどころに、カンニングするとしたらさっと目を通せるような内容だ。
臨床の現場で総論から各論なんてそんなもの、いちいち辿ってられない。
(除外診断後)四診しながら経方医学で病機を詳らかにして、経方医学で治療する。その中でああ、この場合この診察結果だと頻尿病機のこの部分があるからこの症状がでる。従ってこの方剤、あるいは加減をすべき。思考過程に沿うように、その時々にふと言霊が舞い降りるように。まさにその順番に永久保存版メモに書き入れればいい。
しかし、だ。
書き進めて行くうちに気づいた。そうは言っても私の思考の流れは一体どうなっているか。
問診して、脈を診る。舌診して腹診。肌水と左血海の圧痛を診る。
その診察中での、自分の思考の流れを追いかける。
まず、問診すると病機の仮説を立てる。基本的方剤もうっすら立つ。
脈を診る。すると、ここで病機の仮説がその通りでないことが結構ある。
腹診までくると当初の立てた病機の仮説は大体覆る。このやられた感が好きだ。漢方医冥利に尽きる。
肌水と血海で加減を決める。
病機が確定した場合、それを元に方剤選びだ。実はこと段階で因みにまだ完全にわからないこともあったりする。処方してみて反応を見て、再診時に病機が確定することもある。とても楽しいひとときだ。
この流れを補完する永久保存版メモはどういう内容と順番になるのだろうか。そもそもZettelkastenで作るのは間違いなのか。
少し呆然としている。
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