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呉茱萸湯エキスにやられた

漢方医学

吐き気と後頭部痛の方。傍証としては腹部から背部にかけての痛みがある。さらに膝に違和感。

まずは西洋医学と画像や採血検査で異常がないことを確認。

対症療法でいこうとごく普通の制吐剤、鎮静剤を処方。

治らないと言われ、刺絡治療で諸症状消失。

その後再診された時、症状が再燃しているとのことだった。

多忙な一般内科外来。初診の問診を取る時間がない。

症状だけで呉茱萸湯を処方。

その後漢方外来で生薬処方で一気にやっつけようと予約をしてもらった。

一週間後漢方外来を受診。

よしこれから生薬でやっつけてやると構えていると一言。

「結構良くなったんですよね。」

え?なんで?

聞けば腹部から背部の痛みは違和感程度に落ち着いた。

膝の違和感は変わらず。

生薬処方にこぎつけたつもりのDr.おぐりん家としては呉茱萸湯エキス剤が効いて嬉しいやら悲しいやらで不思議な感じでした。病名処方も効くことがあるので侮れない。いや侮ったことなどない。うぅ、でも生薬の処方したかったです。

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