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東洋医学

漢方医学

弦脈の強弱で鑑別可能か

弦脈は当たり前に現れるので厄介である。例えば肝陰虚と腎陰虚。この二つの鑑別をどうすれば良いか。特に、脈状における鑑別ポイントはあるのか。教科書的な鑑別としては、本来「腎陰虚に弦脈(げんみゃく)はない」とされる。しかし、実際は脈証だけで決める...
漢方医学

【脈診】お見通し

「あれ? 喉、乾いてますね?」 「はい。乾いてます。先生は何でもお見通しなんですね」 診察中、以前の脈と変化があったため尋ねたところ、そんな返事が返ってきた。以前の私は、脈診だけで次々と症状を言い当てる先生を見て「すごいな」と思っていた。 ...
漢方医学

『輔行訣』探求、新たな段階へ!〜注釈を排し、本文に宿る「湯液経」の真髄を探る

『輔行訣』の解説記事、心臓病(心病)に関する更新が滞ってしまい、申し訳ありません。 医学古典の探求は、まるで砂を掴むような作業です。渾然とした膨大な文献を読み込み、手に握って開いてみると、確からしいことは指の間からサラサラとこぼれ落ちていき...
漢方医学

【経方医学研究会】発表症例はひとつ

抄録の内容がついに決定した。経方医学研究会での発表についてだが、ルールは「1つの発表につき症例は1つ」とのこと。 持ち時間はトータルで30分。内訳は発表15分、質疑応答15分だという。なげー。正直、長い。 まあ、そうする条件と言うことだから...
東洋医学

【経方医学】懐かしい感触

普段あまり、というか全くと言って良いほど、経方医学について口にすることはない。他の医師からエキス剤についての問い合わせは少なくないが、なぜ効くのかといった理論的な話にまでは踏み込まない。このブログで症例報告をすることはあっても、かつてのよう...
漢方医学

3年目の人参湯

80代の女性が外来を訪れた。「X医院で胃カメラ検査を受けたが異常はなく、『かかりつけ医に診てもらうように』と言われた」とのことである。一見して、事情が飲み込めない。患者の表情には、焦燥感と諦めが入り混じったような色が浮かんでいる。落ち着いて...
漢方医学

処方から読み解く心包の「代受」:大瀉心湯と小補心湯の戦略

心包の「代受」は、単なる理論ではなく、具体的な薬物構成の中にその治療戦略として落とし込まれている。邪気を代わって受ける心包の病態は、熱の極致(実証)と気血の虚弱(虚証)の二極に現れ、それぞれに大瀉心湯と小補心湯(心包)という対照的な処方が用...
漢方医学

「心包代受」の語句に揺れる『輔行訣』探求のモチベーション

『輔行訣蔵腑用薬法要』(以下、『輔行訣』)の精読を深めるうち、心包に関する記述で一つの大きな疑問に直面し、探求へのモチベーションが揺らいでいた。それは、心包の病態を解説する条文に付随する、以下の引用である。「経云: 諸邪在心者, 皆心胞代受...
漢方医学

『輔行訣』心と心包の相違

古典医学書『輔行訣』において、「心」と「心包」の病態は明確に区別されている。これらは単に解剖学的な違いではなく、病の発生源、性質、そして治療法という観点から、その本質が異なっているのである。1. 「心」の疾患の焦点:機能の詰まりとエネルギー...
漢方医学

【経方医学】ある日「胸」から「脳」に棒が出た

経方医学では、各臓腑が独自の器官構造のもとにあり、それらの関連性を示すため矢印が引かれている。胸膈(きょうかく)や心下、その周辺には肺、心、心包、下方には胃などが配置され、その配置はしばしば「UFO図」などと形容される。私が(師)の講義を聴...